「保育士に転職したいけど、妊娠中でも大丈夫かな…」
そんな不安を抱えながら、この記事にたどり着いたあなたへ。
妊娠しながら転職を考えるのは、決して無謀なことではありません。ただ、知らずに動くと後悔につながる落とし穴が多いのも事実です。
この記事では、妊娠中に保育士へ転職を検討している方が「知っておくべき7つのこと」を、採用側のホンネや法律の知識も交えながら徹底解説します。
読み終わる頃には、「今の自分がどう動くべきか」が明確になるはずです。
①妊娠中でも保育士転職はできる?まず現実を知ろう

結論から言えば、妊娠中でも保育士への転職は可能です。
ただし、「可能」と「スムーズにできる」は別の話です。
保育士は慢性的な人手不足の職種であり、ポテンシャルや経験のある人材を求める現場は多くあります。妊娠していることで完全に門前払いになるケースは、法律上あってはなりませんし、実際にそこまで極端な現場ばかりではありません。
一方で現実として、保育園側が「採用してもすぐに産休に入る人」を積極的に採用したいかというと、やはりそうではありません。特に小規模な認可外保育所や、すでに人員がギリギリの現場では、採用の優先度が下がるのは正直なところです。
だからこそ、戦略が必要です。
闇雲に求人に応募するのではなく、「妊娠中でも受け入れやすい職場」「産休・育休の実績がある施設」を狙い撃ちで動くことが、成功への最短ルートになります。
②育児休業給付金をもらえない人が続出している理由

妊娠中の転職で最も多い「しまった…」が、育児休業給付金をもらえなかったというケースです。
育児休業給付金は、育休中に受け取れるお金で、育休前の賃金の最大67%が支給される制度です。出産後の生活を支える重要な収入源ですが、受給には条件があります。
受給の主な条件
育児休業給付金を受け取るには、育休開始前の2年間に「雇用保険の被保険者期間が12ヶ月以上」あることが必要です。
つまり、転職してから1年未満で出産・育休に入ると、給付金をもらえない可能性が高いのです。
具体的なシミュレーション
- 妊娠5ヶ月(20週)で転職 → 出産まで約4〜5ヶ月 → 雇用保険加入期間が足りず給付金ゼロになるリスク大
- 妊娠初期(8週)で転職 → 産後8週間の産後休業後に育休取得 → 加入期間が12ヶ月に届かず受給できないケースも
転職前に必ず「前職の雇用保険加入期間+新職場での加入期間の合算」を計算し、受給できるかをハローワークや社労士に確認しておきましょう。
給付金の有無で、育休中の家計は100万円以上変わることもあります。絶対に見落とさないでください。
③妊娠を「隠す」のはリスクしかない

「妊娠していることを隠して内定をもらえばいい」と考える人もいますが、これはやってはいけない選択です。
法律上は「告知義務なし」
妊娠の事実は個人情報であり、求職者には応募段階で妊娠を申告する法律上の義務はありません。また、妊娠を理由に採用を取り消したり、内定を撤回したりすることは、男女雇用機会均等法により禁止されています。
それでも「隠す」と後悔する理由
法律はあなたを守ってくれますが、入社後の職場の空気は法律では守れません。
妊娠を隠して入社し、入社直後や試用期間中に妊娠が発覚した場合、職場の信頼関係は一気に崩れます。「最初から言ってくれれば…」という感情的なすれ違いが起き、産休・育休取得のハードルが上がったり、復職後の居場所がなくなったりするリスクが高まります。
正しいスタンスは「早めに、誠実に伝える」
面接の段階、もしくは内定を受諾するタイミングで、誠実に伝えるのが最善です。「妊娠中であること」「産休・育休の取得を希望していること」「復職後は長く貢献したいこと」の3点をセットで伝えれば、受け入れてもらえる職場は必ずあります。
④転職に動くなら妊娠中期が最後のチャンス

妊娠中に転職を成功させたいなら、タイミングの見極めが最重要です。
妊娠初期(〜12週):動くなら今が一番早い
つわりや体調不良で思うように動けない時期ですが、出産まで時間的余裕があるため採用側も受け入れやすい時期です。ただし、流産リスクがある時期でもあるため、無理は禁物です。
妊娠中期(13〜27週):転職活動のゴールデンタイム
体調が安定し、お腹もそこまで大きくなっていないこの時期が、転職活動において最もバランスのいいタイミングです。面接にも積極的に動けますし、採用側も「入社後ある程度は働いてもらえる」と判断しやすくなります。
妊娠中に転職するなら、この時期を逃さないことが大切です。
妊娠後期(28週〜):正直かなりハードルが高い
入社してすぐ産休に入ることになる後期は、採用側にとってリスクが大きく、積極採用は難しくなります。産後の転職を視野に入れることも、現実的な選択肢として検討する価値があります。
⑤採用されやすい求人・されにくい求人の見分け方

妊娠中の転職成功率を上げるには、最初から「受け入れてくれる職場」だけに絞って応募することが大切です。
採用されやすい職場の特徴
産休・育休の取得実績が豊富な施設は、妊娠中の転職者を受け入れるノウハウがあります。求人票や施設のホームページに「育休取得率〇〇%」「復職実績あり」と明記されているところは、積極的に候補に入れましょう。
企業内保育所・院内保育所は、運営母体が大企業や病院であるケースが多く、制度が整っていることが多いです。人員にも余裕があり、妊娠中でも比較的採用してもらいやすい傾向があります。
大型の認可保育園は、職員数が多く産休・育休のカバー体制が整いやすいため、小規模な施設より受け入れに柔軟なことがあります。
採用されにくい職場の特徴
職員数が少ない施設、慢性的に人手不足の施設、求人票に産休・育休に関する記載が一切ない施設は注意が必要です。採用されたとしても、産休取得時に職場との摩擦が起きやすくなります。
保育士転職に特化したエージェントに相談すると、「裏事情」も含めた職場情報を教えてもらえるため、一人で求人を探すより格段に効率が上がります。
⑥面接で「妊娠中です」と伝えるときの正しい伝え方

妊娠中の転職面接で最も緊張する瞬間が、「妊娠を伝える瞬間」です。
ここでの伝え方ひとつで、印象は大きく変わります。
NGな伝え方
- 「実は…言いにくいんですが…妊娠しているんです…すみません」 → 後ろめたそうな態度は採用側の不安を増幅させます
- 面接が終わりかけた頃にボソッと伝える → 最後に爆弾を落とされた印象を与え、心証が悪くなります
正しい伝え方(例文)
面接の中盤〜後半、質問タイムの前後に、落ち着いた口調でこう伝えましょう。
「一点、事前にお伝えしたいことがあります。現在、妊娠○ヶ月目です。産前産後休業と育児休業の取得を希望しておりますが、復職後は長期的に貴園に貢献したいと考えています。体調は安定しており、入社後は即戦力として動けます。ご配慮いただけますと幸いです。」
ポイントは3つです。
- 「迷惑をかけます」ではなく「長期的に貢献します」という前向きな姿勢で伝える
- 現在の体調が安定していることを明確に伝える
- 育休後の復職意向をしっかり示す
この3点を押さえるだけで、面接官の受け取り方は大きく変わります。
⑦産後に先延ばしにするという選択肢も考えておく

ここまで「妊娠中の転職を成功させる方法」を解説してきましたが、最後に大切なことをお伝えします。
「今すぐ転職しなければならない」という思い込みを、一度手放してみてください。
妊娠中の転職には、体への負担、精神的なストレス、給付金リスクなど、多くのリスクが伴います。現職に産休・育休の制度があるなら、いったん現職で産休・育休を取得し、復職後or育休中に転職活動を進めるという選択肢は、実は最もリスクが低いルートです。
産後転職が有利な理由
- 育児休業給付金を確実に受給できる
- 体調を万全にして転職活動に集中できる
- 保育士資格を活かした転職市場での評価は産後も変わらない
- 育児経験そのものが「保育士としての強み」になる
もちろん、現職に問題があって一刻も早く辞めたい、産休制度がないなど、今すぐ動く必要がある方もいます。その場合は、本記事で解説した内容を参考に、戦略的に動いてください。
大切なのは、焦りで動くのではなく、あなたと赤ちゃんにとって最善の選択を、情報を持った状態で判断することです。
まとめ:妊娠中の保育士転職で後悔しないための7つのポイント

妊娠中という大切な時期に、転職という大きな決断を考えているあなたは、それだけ真剣にキャリアと向き合っているということです。
焦らず、正しい情報を持って、後悔のない一歩を踏み出してください。

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