保育士転職の履歴書・職務経歴書の書き方完全ガイド【採用担当者が見るポイント付き】

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「保育士の履歴書って、何を書けばいいの?」 「職務経歴書との違いがよくわからない…」

保育士として転職を考えているあなたは、こんな悩みを抱えていませんか?

保育の現場では即戦力が求められる一方で、書類選考の段階であなたの経験や保育観を正しく伝えられなければ、面接にすら進めません。実際、採用担当者は履歴書と職務経歴書から「この人と一緒に働きたい」と思える保育士を探しています。

この記事では、保育士専門の転職書類の書き方を、採用担当者が実際に見ているポイントとともに徹底解説します。読み終わる頃には、自信を持って応募できる履歴書・職務経歴書が完成するはずです。

  1. 保育士転職における履歴書と職務経歴書の違い
    1. 1-1. それぞれの役割と目的
    2. 1-2. 両方必要な理由
    3. 1-3. 提出形式(手書き/PC)の使い分け
  2. 2. 保育士の履歴書の書き方
    1. 2-1. 基本情報欄の注意点
    2. 2-2. 学歴・職歴欄
    3. 2-3. 免許・資格欄
    4. 2-4. 志望動機(履歴書版)
    5. 2-5. 本人希望欄
  3. 3. 保育士の職務経歴書の書き方
    1. 3-1. 職務経歴書の基本構成
    2. 3-2. 職務要約の書き方
    3. 3-3. 職務経歴の詳細
    4. 3-4. 活かせるスキル・経験
    5. 3-5. 自己PRの書き方
  4. 4. 【ケース別】書き方のポイント
    1. 4-1. 初めての転職
    2. 4-2. 複数回転職がある場合
    3. 4-3. ブランクがある場合
    4. 4-4. 異業種から保育士へ
  5. 5. 採用担当者が見ているチェックポイント
    1. 書類で落ちる人の共通点
    2. 印象に残る書類の特徴
    3. よくあるNG例と改善方法
  6. 6. 提出前の最終チェックリスト
    1. 【履歴書チェック】
    2. 【職務経歴書チェック】
    3. 【全体チェック】
  7. 7. よくある質問(FAQ)
    1. Q1. 履歴書は手書きとPC、どちらがいいですか?
    2. Q2. 履歴書の写真はスナップ写真でもOKですか?
    3. Q3. 職務経歴書は必須ですか?
    4. Q4. 前職の退職理由は正直に書くべきですか?
    5. Q5. 短期離職がありますが、どう書けばいいですか?
    6. Q6. ブランクが3年以上ありますが、不利ですか?
    7. Q7. 複数の園に同時応募する場合、志望動機はどうすればいいですか?
    8. Q8. 保育士資格以外にアピールできる資格はありますか?
    9. Q9. 給与や勤務時間の希望は書いた方がいいですか?
    10. Q10. 職務経歴書の長さはどれくらいが適切ですか?
  8. まとめ

保育士転職における履歴書と職務経歴書の違い

1-1. それぞれの役割と目的

履歴書の役割 履歴書は、あなたの基本情報や経歴を時系列で伝える「プロフィールシート」です。学歴、職歴、保有資格、志望動機など、あなたという人物の概要を採用担当者に伝えます。

職務経歴書の役割 職務経歴書は、これまでの保育経験を具体的に示す「実績書」です。どんな園で、何歳児を担当し、どんな保育を実践してきたのか。あなたの保育士としてのスキルと経験を詳しくアピールする書類です。

1-2. 両方必要な理由

保育士の転職では、履歴書だけでなく職務経歴書の提出を求められるケースが増えています。その理由は:

  • 履歴書だけでは経験の深さが伝わらない:「○○保育園 勤務」だけでは、担当クラスや実績が不明
  • 即戦力を見極めたい:園側は具体的な保育経験から、自園にマッチするかを判断したい
  • 保育観を知りたい:どんな保育を大切にしてきたか、価値観を確認したい

特に認可保育園や人気の小規模保育園では、職務経歴書が選考の重要な判断材料になります。

1-3. 提出形式(手書き/PC)の使い分け

履歴書

  • 手書きが好まれる傾向:丁寧さ、誠意が伝わる
  • PCでもOKな園も増加中:事前に求人情報や園に確認を

職務経歴書

  • 基本的にPCで作成:見やすさ、修正のしやすさから推奨
  • A4サイズ1〜2枚にまとめる

迷ったら:求人票に指定がなければ、履歴書は手書き、職務経歴書はPCで作成するのが無難です。


2. 保育士の履歴書の書き方

2-1. 基本情報欄の注意点

写真の選び方 保育士の履歴書写真で意識すべきポイント:

  • 清潔感のある髪型:まとめ髪や落ち着いた髪色
  • ナチュラルメイク:派手すぎず、健康的な印象
  • 服装:白シャツやブラウスに黒・紺のジャケット
  • 表情:優しく穏やかな笑顔(保育士らしさ)
  • 3ヶ月以内に撮影したものを使用

連絡先の書き方

  • 確実に連絡が取れる電話番号を記載(携帯電話推奨)
  • メールアドレスは個人用のシンプルなものを
  • 現住所は省略せず正確に

2-2. 学歴・職歴欄

学歴の書き方

平成○年 3月  ××高等学校 卒業
平成○年 4月  ○○短期大学 保育科 入学
平成○年 3月  ○○短期大学 保育科 卒業

2-3. 免許・資格欄

保育士資格の正式名称

令和○年 ○月  保育士資格 取得
令和○年 ○月  幼稚園教諭一種免許状 取得

アピールできるその他の資格 保育士転職で有利になる資格:

  • 幼稚園教諭免許(一種・二種)
  • リトミック指導資格
  • ベビーシッター資格
  • 食育インストラクター
  • チャイルドマインダー
  • 絵本専門士
  • 普通自動車免許(送迎業務がある園では必須)

書き方のポイント

  • 取得年月日順に記載
  • 正式名称で記載(略称NG)
  • 取得予定の資格も「○月取得予定」として記載可

2-4. 志望動機(履歴書版)

履歴書の志望動機は300〜400文字程度でまとめます。

志望動機の構成

  1. なぜこの園を選んだのか(園の特徴への共感)
  2. 自分の経験・強みがどう活かせるか
  3. 入職後のビジョン

**例文①構成の基本:

  1. なぜその園を選んだか(園の特徴への共感)
  2. 自分の経験・スキルがどう活かせるか
  3. 入職後の抱負

例文1:認可保育園への応募(経験3年)

貴園の「子ども一人ひとりの個性を大切にする保育」という方針に深く共感し、応募いたしました。現在の園では2歳児クラスを3年間担当し、個々の発達段階に合わせた関わりの重要性を実感してまいりました。貴園の少人数制クラスであれば、これまでの経験を活かしながら、より丁寧な保育を実践できると考えております。子どもたちの成長を保護者の方々と共に見守り、信頼される保育士を目指したいと思います。

例文2:小規模保育への応募(経験5年、大規模園から転職)

貴園の「家庭的な雰囲気の中で、ゆったりとした保育を行う」という理念に惹かれ、志望いたしました。これまで定員100名の園で勤務する中で、一人ひとりの子どもとじっくり向き合う時間の大切さを感じておりました。小規模保育という環境で、子どもたちとの信頼関係を深めながら、きめ細やかな保育を提供したいと考えております。5年間の経験で培った、年齢別保育のノウハウを貴園で活かし、貢献してまいります。

例文3:企業内保育への応募(ブランク明け)

貴園の「働く保護者を支える柔軟な保育サービス」という姿勢に共感し、応募いたしました。出産前は4年間保育士として勤務し、保護者対応や行事企画に携わってまいりました。自身の育児経験を経て、働く保護者の気持ちをより深く理解できるようになりました。この経験を活かし、保護者に寄り添いながら、子どもたちの成長をサポートできる保育士として貢献したいと考えております。

NGワード集: ❌ 「家から近いので」 ❌ 「給料が良いので」 ❌ 「前の園が嫌だったので」 ❌ 「なんとなく」 ❌ 「子どもが好きだから」(これだけでは不十分)

2-5. 本人希望欄

勤務条件の伝え方

この欄は書き方次第で印象が大きく変わります。

基本の書き方:

貴園の規定に従います。

譲れない条件がある場合のみ、丁寧に記載します。

条件がある場合の例:

勤務時間:子どもの保育園送迎のため、8:30〜17:00の勤務を希望いたします。
休日:土曜日は月1回程度であれば勤務可能です。
その他の条件につきましては、貴園の規定に従います。

ポイント:

  • 理由を簡潔に添える
  • 「希望」という柔軟な表現を使う
  • 「〜でなければ働けません」という断定的な表現は避ける
  • 譲歩できる部分も示す

給与・勤務時間の希望の書き方

給与について書く場合:

最低希望月給:20万円以上
(前職での経験年数を考慮いただければ幸いです)

勤務時間について書く場合:

フルタイム勤務希望
(シフト制勤務可能、早番・遅番対応できます)

書かない方が良い内容:

  • 細かすぎる条件
  • 「残業は一切できません」などの極端な制限
  • 複数の条件を羅列

3. 保育士の職務経歴書の書き方

3-1. 職務経歴書の基本構成

保育士の職務経歴書は編年体式(時系列順)がおすすめです。

基本フォーマット:

職務経歴書

令和○年○月○日
氏名 ○○ ○○

【職務要約】
【職務経歴】
【活かせるスキル・経験】
【自己PR】
【保有資格】
以上

A4 1〜2枚にまとめるコツ:

  • 1ページ目:職務要約、職務経歴の詳細
  • 2ページ目:スキル、自己PR
  • フォントは10.5〜11pt
  • 余白は上下左右20〜25mm
  • 行間は適度に空ける(1.5行程度)

3-2. 職務要約の書き方

職務要約は、あなたの保育士としてのキャリアを3〜5行で要約したものです。採用担当者が最初に読む部分なので、印象的に書きましょう。

例文1:経験3年、認可保育園のみ

【職務要約】
保育士として3年間、認可保育園にて勤務してまいりました。主に2〜3歳児クラスの担任を務め、年間を通じた保育計画の立案から実施、保護者対応まで幅広く経験しております。子ども一人ひとりの発達段階に合わせた関わりを大切にし、保護者からの信頼も厚く、クラス保護者会でのアンケート満足度は95%以上を維持してまいりました。

例文2:経験7年、複数園の経験あり

【職務要約】
保育士として7年間、認可保育園と小規模保育園の2園で勤務してまいりました。0歳児から5歳児まで全年齢の担任経験があり、特に乳児保育を得意としております。また、新人保育士の指導係やクラスリーダーも務め、チームをまとめる役割も担当してまいりました。保育の質向上のため、園内研修の企画・実施にも携わっております。

例文3:ブランク明け、異業種経験あり

【職務要約】
保育士として5年間勤務した後、出産・育児のため3年間のブランクがありました。その間、自身の育児経験を通じて保護者の立場からの視点を得ることができました。また、育児サークルのボランティアスタッフとして地域の子育て支援活動にも参加し、保育スキルの維持に努めてまいりました。現在は子どもの保育園入園に伴い、フルタイム勤務が可能となっております。

要約に入れるべき要素: ✅ 保育士としての総勤務年数 ✅ 勤務先の種類(認可/小規模/企業内など) ✅ 担当した年齢 ✅ 主な役割や実績 ✅ 得意分野

3-3. 職務経歴の詳細

基本フォーマット:

【職務経歴】

■ 社会福祉法人○○会 ○○保育園(令和○年4月〜現在)
─────────────────────────────
【施設概要】
・施設形態:認可保育園
・定員:90名(0歳児〜5歳児)
・職員数:保育士20名、看護師1名、栄養士2名
・保育時間:7:00〜19:00(延長保育含む)

【担当業務】
期間:令和○年4月〜令和○年3月
役職:2歳児クラス担任(園児15名、保育士3名体制)

<主な業務内容>
・日々の保育実践(生活習慣の自立支援、遊びの企画・実施)
・月案・週案・日案の作成
・保護者対応(連絡帳、送迎時の対話、個人面談)
・行事の企画・実施(運動会、生活発表会、遠足など)
・保育環境の整備(室内装飾、教材作成)
・新人保育士1名の指導係

<実績・成果>
・クラス全体の生活リズムを確立し、午睡時間の寝つきが平均15分→5分に短縮
・保護者アンケートで「先生の対応」項目が満足度98%を獲得
・手作り教材を活用した遊びの導入で、子どもたちの集中時間が20%向上
・運動会での2歳児種目を企画し、保護者から高評価を得る

複数の園での経験がある場合:

直近の勤務先から順に記載し、古い勤務先は簡潔にまとめます。

■ 株式会社△△ △△保育園(平成○年4月〜令和○年3月)
─────────────────────────────
【施設概要】
・施設形態:企業主導型保育園
・定員:40名(0歳児〜2歳児)

【担当業務】
期間:平成○年4月〜令和○年3月
役職:1歳児クラス担任

<主な業務内容>
・日常保育全般
・保育計画の立案・実施
・保護者対応

<実績>
・食事の自立支援に注力し、クラス全体でスプーン食べが3ヶ月で完成
・保護者との信頼関係構築に努め、退園率0%を達成

3-4. 活かせるスキル・経験

保育士が評価されるスキル一覧:

【活かせるスキル・経験】

■ 保育スキル
・年齢別保育経験:0歳児〜5歳児まで全年齢の担任経験あり
・得意分野:乳児保育、リトミック、絵本の読み聞かせ
・特別な配慮が必要な子どもへの対応経験あり

■ マネジメントスキル
・新人保育士の指導・育成経験(2名)
・クラスリーダーとして保育士3名のシフト調整・業務分担
・実習生の受け入れ指導(毎年2〜3名)

■ コミュニケーションスキル
・保護者との信頼関係構築
・個人面談の実施経験(年間30件以上)
・多職種連携(看護師、栄養士、児童発達支援センターなど)

■ 企画・運営スキル
・年間行事の企画・実施(運動会、生活発表会、お楽しみ会など)
・園内研修の企画・運営
・保護者向けイベントの企画(親子遠足、保育参観など)

■ PCスキル
・Word:文書作成、おたより作成
・Excel:園児名簿管理、シフト表作成
・PowerPoint:保護者会資料作成
・保育ICTシステムの使用経験あり(コドモン)

■ その他
・ピアノ演奏:バイエル終了程度、弾き歌い可能
・手遊び・ペープサート等のレパートリー50種類以上
・壁面装飾・教材作成が得意
・普通自動車運転免許(AT限定、実務経験5年)

年齢別保育経験の強み:

年齢別に具体的な経験を書くと、即戦力としてアピールできます。

■ 年齢別保育経験の詳細

【0歳児保育】(経験2年)
・授乳、離乳食介助、おむつ替え、午睡の見守り
・個々の生活リズムに合わせた柔軟な対応
・保護者との密なコミュニケーション(連絡帳、送迎時対話)

【1〜2歳児保育】(経験3年)
・基本的生活習慣の自立支援(食事、排泄、着脱)
・遊びを通じた言語発達の促進
・イヤイヤ期への適切な対応

【3〜5歳児保育】(経験2年)
・集団活動の企画・実施
・小学校就学を見据えた生活指導
・行事でのリーダーシップ育成

3-5. 自己PRの書き方

自己PRは、あなたの保育観と具体的なエピソードを組み合わせて書きます。

構成:

  1. 自分の強み(結論)
  2. 具体的なエピソード
  3. その経験から学んだこと
  4. 応募先でどう活かすか

例文1:経験豊富な保育士(経験7年)

【自己PR】

■ 子ども一人ひとりに寄り添う丁寧な保育が私の強みです

7年間の保育士経験の中で、最も大切にしてきたのは「子ども一人ひとりの個性を理解し、その子に合った関わりをする」ことです。

例えば、前職で担当した3歳児クラスに、集団活動に参加することが苦手な子がいました。無理に参加させるのではなく、まずはその子が安心できる環境づくりに注力しました。好きな遊びを一緒に楽しむ時間を増やし、徐々に他の子どもとの関わりを広げていくことで、半年後には自ら集団活動に参加できるようになりました。保護者の方からも「先生のおかげで子どもが保育園を楽しめるようになった」と感謝の言葉をいただきました。

この経験から、焦らず子どものペースを尊重することの大切さを学びました。貴園でも、子ども一人ひとりの成長に丁寧に寄り添い、保護者の方々と信頼関係を築きながら、質の高い保育を提供してまいります。

例文2:若手保育士(経験3年)

【自己PR】

■ 向上心を持って学び続ける姿勢が私の強みです

保育士として3年間、常に「もっと良い保育ができないか」と考え、実践してきました。

2年目の時、担当していた2歳児クラスで、食事に時間がかかる子が多いことが課題でした。先輩保育士にアドバイスを求め、食事環境の見直しを提案しました。テーブル配置を変更し、少人数グループでの食事に変えたところ、子どもたちが落ち着いて食べられるようになり、完食率が60%から85%に向上しました。

また、スキルアップのためにリトミック指導者資格を自主的に取得し、保育に音楽活動を積極的に取り入れています。子どもたちの表現力や集中力の向上につながり、保護者からも好評をいただいております。

貴園でも、常に学び続ける姿勢を忘れず、先輩方から多くのことを吸収しながら、子どもたちの成長に貢献したいと考えております。

例文3:ブランク明け

【自己PR】

■ 育児経験を活かした保護者に寄り添う保育が私の強みです

保育士として5年間勤務した後、出産・育児のため3年間のブランクがありました。この期間は、母親として子育てに向き合い、保護者の立場から保育を見つめ直す貴重な時間となりました。

特に、働きながら子育てをする大変さを身をもって体験したことで、保護者の方々の気持ちをより深く理解できるようになりました。朝の慌ただしさ、急な発熱時の不安、仕事と育児の両立の難しさ。これらを経験したからこそ、保護者の方々に寄り添った対応ができると確信しております。

また、ブランク期間中も保育スキルの維持のため、地域の育児サークルでボランティアスタッフとして月2回活動し、絵本の読み聞かせや手遊びの実践を継続してまいりました。

保育士としての経験と、母親としての経験の両方を活かし、子どもたちの成長をサポートするとともに、保護者の方々が安心して預けられる保育を提供してまいります。

自己PRで避けるべき内容: ❌ 抽象的な表現のみ(「頑張ります」「一生懸命やります」) ❌ 具体例のない主張 ❌ ネガティブな内容(前職の不満など) ❌ 保育と関係のない趣味の話ばかり


4. 【ケース別】書き方のポイント

4-1. 初めての転職

新卒との差別化ポイント:

たとえ1〜2年の経験でも、実務経験があることは大きな強みです。

アピールすべきこと:

  • 実際の保育現場での経験
  • 保護者対応の経験
  • 行事運営の経験
  • チームでの仕事の進め方を理解している

職務経歴書の書き方例:

【職務要約】
保育士として2年間、認可保育園にて勤務してまいりました。1歳児クラスの担任として、基本的な保育業務全般を経験し、特に保護者対応には力を入れてまいりました。日々の連絡帳や送迎時の会話を通じて信頼関係を構築し、保護者満足度調査では高評価をいただいております。

短い経験でもアピールする方法:

量より質を重視して書きましょう。

【実績・成果】
・1歳児クラス(園児12名)の担任として、一年間クラス運営を担当
・保護者との信頼関係構築に注力し、個人面談では「先生のおかげで安心して預けられる」との声を多数いただいた
・先輩保育士の指導のもと、運動会での1歳児種目を企画・実施
・食事の自立支援に力を入れ、クラス全体でスプーン食べが完成

4-2. 複数回転職がある場合

ネガティブに見せない書き方:

転職回数が多くても、それぞれの経験から学んだことを前向きに表現すれば、マイナスになりません。

職務要約の例:

【職務要約】
保育士として6年間、3つの園で勤務してまいりました。それぞれ異なる保育方針の園で経験を積むことで、多様な保育スタイルを学び、柔軟な対応力を身につけてまいりました。認可保育園、小規模保育園、企業内保育園と、施設形態の異なる環境での経験があり、幅広い保育ニーズに対応できることが強みです。

一貫性を持たせるコツ:

転職理由に一貫したテーマを持たせましょう。

良い例: 「様々な保育環境で経験を積み、スキルアップを図ってきた」 「子ども一人ひとりに寄り添う保育を追求してきた」 「より自分の保育観に合った環境を求めてきた」

自己PRでの表現例:

3つの園での経験を通じて、様々な保育スタイルを学ぶことができました。大規模園では組織的な保育運営を、小規模園では一人ひとりに寄り添う丁寧な保育を、企業内保育では働く保護者を支えるサービスを学びました。これらの経験を統合し、貴園でより質の高い保育を提供したいと考えております。

4-3. ブランクがある場合

空白期間の説明方法:

ブランクの理由を正直に、かつ前向きに説明しましょう。

よくあるブランク理由と書き方:

1. 出産・育児

令和○年3月 ○○保育園 退職(出産・育児のため)
令和○年4月 現在に至る(子どもの保育園入園に伴い、復職を希望)

【ブランク期間中の活動】
・自身の子育てを通じて、保護者の立場からの視点を獲得
・地域の子育て支援ボランティアに参加(月2回)
・保育雑誌の購読や保育セミナーへの参加でスキル維持に努めた

2. 家族の介護

令和○年3月 ○○保育園 退職(家族の介護のため)
令和○年4月 現在に至る(介護が落ち着き、フルタイム勤務可能)

3. 体調不良からの回復

令和○年3月 ○○保育園 退職(体調不良のため)
令和○年4月 現在に至る(現在は完治し、健康上の問題はありません)

4. 異業種への挑戦後の保育士復帰

令和○年3月 ○○保育園 退職
令和○年4月 株式会社△△ 入社(営業職として勤務)
令和○年3月 株式会社△△ 退職
令和○年4月 現在に至る(保育の仕事への想いが強く、復帰を決意)

【異業種での経験】
・営業職での経験を通じて、コミュニケーション能力が向上
・お客様対応のスキルは、保護者対応にも活かせると考えております

復帰意欲の伝え方:

【復職への準備状況】
・保育士資格は有効(更新手続き済み)
・最新の保育動向を学ぶため、保育雑誌の定期購読を継続
・オンライン保育セミナーに参加し、新しい保育手法を学んでおります
・体力面での不安もなく、すぐにフルタイム勤務が可能です

ブランクはありますが、保育への情熱は変わらず、一日も早く現場で子どもたちと関わりたいと強く願っております。

4-4. 異業種から保育士へ

社会人経験後に保育士資格を取得して転職する場合の書き方です。

前職経験の活かし方:

【職務要約】
一般企業での営業職を5年間経験した後、かねてからの夢であった保育士を目指し、保育士資格を取得いたしました。営業職で培ったコミュニケーション能力、スケジュール管理能力、プレゼンテーション能力は、保護者対応や行事企画、チーム運営に活かせると考えております。現在は認可保育園で1年間勤務し、実務経験を積んでおります。

自己PRの例:

【自己PR】

■ 社会人経験を活かした多角的な視点が私の強みです

一般企業で5年間営業職として勤務する中で、「人の成長に関わる仕事がしたい」という想いが強くなり、保育士を目指しました。働きながら通信制の短期大学で学び、保育士資格を取得いたしました。

営業職での経験は、保育の現場でも大いに役立っております。例えば、保護者対応では、営業で培った傾聴力と提案力を活かし、保護者の不安や悩みに寄り添った対応ができております。また、タスク管理能力により、保育計画の作成や事務作業を効率的に進めることができます。

保育士としてはまだ1年目ですが、社会人としての経験を強みに変え、貴園に貢献してまいります。

保育への熱意の表現方法:

保育士への転職は、私にとって単なるキャリアチェンジではなく、長年温めてきた夢の実現です。営業職時代も、常に「本当にやりたいことは何か」を自問し続けてきました。保育実習で子どもたちと関わった時、「これこそが自分の天職だ」と確信いたしました。

年齢的には遅いスタートかもしれませんが、その分、人生経験や社会人経験を保育に活かせると信じております。今後も向上心を持って学び続け、子どもたちの成長に貢献できる保育士を目指します。

5. 採用担当者が見ているチェックポイント

実際の保育園採用担当者にヒアリングした、書類選考で見ているポイントをまとめました。

書類で落ちる人の共通点

❌ 誤字脱字が多い 「保育士」を「保母」と書く、園名を間違える、日付が古いままなど、基本的なミスは「注意力がない人」と判断されます。

❌ 志望動機が使い回し 「貴園の理念に共感しました」だけで具体性がない。どの園にも当てはまる内容は熱意が伝わりません。

❌ 職歴の空白期間が説明されていない 1年以上のブランクがあるのに、何の説明もないと不信感を持たれます。

❌ ネガティブな退職理由 「人間関係が悪かった」「残業が多かった」などの不満ばかり書くと、「うちでも同じことを言いそう」と思われます。

❌ 自己PRが抽象的 「子どもが好きです」「頑張ります」だけでは、何ができるのかわかりません。

❌ 写真の印象が悪い 暗い表情、清潔感のない服装、古すぎる写真など。

印象に残る書類の特徴

✅ 具体的なエピソードがある 「〜という課題に対して、〜という工夫をした結果、〜という成果が出た」というストーリーがある。

✅ 数字で実績を示している 「保護者満足度95%」「クラス全員がスプーン食べを習得」など、定量的な表現がある。

✅ その園を選んだ理由が明確 ホームページや見学で得た情報をもとに、「だからこの園で働きたい」という理由が書かれている。

✅ 前向きな姿勢が伝わる 困難をどう乗り越えたか、そこから何を学んだかが書かれている。

✅ 読みやすいレイアウト 適度な余白、見出しの工夫、箇条書きの活用などで、パッと見て内容が把握できる。

よくあるNG例と改善方法

NG例1:志望動機が薄い

❌ 「貴園の理念に共感したため、応募いたしました。」

改善例:

✅ 「貴園の『子どもの主体性を尊重する保育』という理念に深く共感いたしました。見学時に、子どもたちが自分で遊びを選び、保育士がそれを温かく見守る姿を拝見し、私が理想とする保育がここにあると感じました。私も前職で、子どもの『やりたい』という気持ちを大切にする保育を実践してまいりましたので、貴園でその経験を活かしたいと考えております。」

NG例2:実績が曖昧

❌ 「保護者対応を頑張りました。」

改善例:

✅ 「保護者との信頼関係構築に注力し、毎日の送迎時に一言必ず声をかけることを心がけました。その結果、保護者アンケートの『先生とのコミュニケーション』項目で満足度98%を獲得し、個人面談も年間30件以上実施いたしました。」

NG例3:退職理由がネガティブ

❌ 「前の園は残業が多く、人間関係も悪かったため退職しました。」

改善例:

✅ 「より子ども一人ひとりに寄り添う保育を実践したいと考え、小規模保育の環境を求めて転職を決意いたしました。前職では大規模園で多くの子どもたちと関わる経験を積みましたが、次は少人数でじっくりと関係性を築く保育に挑戦したいと考えております。」

6. 提出前の最終チェックリスト

書類を封筒に入れる前に、このチェックリストで確認しましょう。

【履歴書チェック】

□ 日付は提出日(郵送の場合は投函日)になっているか □ 写真は3ヶ月以内のものか、裏に氏名を書いたか □ 氏名の「ふりがな」は指定通りか(ひらがな/カタカナ) □ 生年月日、年齢は正しいか □ 住所は都道府県から正確に記載したか □ 電話番号、メールアドレスは正確か □ 学歴は高校卒業から記載したか □ 職歴は「入職」「退職」を正しく記載したか □ 職歴の最後に「現在に至る」または「以上」を書いたか □ 資格は正式名称で記載したか □ 志望動機は その園特有の内容になっているか □ 誤字脱字はないか(特に園名、人名) □ 修正液・修正テープを使っていないか □ 印鑑は押したか(シャチハタは不可) □ 印鑑は曲がっていないか、かすれていないか

【職務経歴書チェック】

□ 日付、氏名は記載したか □ 職務要約は簡潔にまとめたか □ 職務経歴は時系列順に記載したか □ 施設形態、定員などの情報は正確か □ 実績は具体的な数字やエピソードで示したか □ スキル欄は箇条書きで見やすくしたか □ 自己PRは具体例を交えて書いたか □ A4サイズ1〜2枚に収まっているか □ フォントサイズは10.5〜11ptか □ 余白は適切か(上下左右20〜25mm) □ 誤字脱字はないか □ 「以上」で締めくくっているか

【全体チェック】

□ 履歴書と職務経歴書の内容に矛盾はないか □ コピーを取ったか(面接対策用) □ クリアファイルに入れたか □ 封筒の宛名は正しく書いたか □ 封筒に「履歴書在中」と書いたか □ 切手は貼ったか(料金は正確か) □ 期限内に提出できるか

提出直前の最終確認: 他人に読んでもらうのが最も確実です。家族や友人に「誤字はないか」「内容は伝わるか」をチェックしてもらいましょう。


7. よくある質問(FAQ)

Q1. 履歴書は手書きとPC、どちらがいいですか?

A. 求人票に指定がある場合はそれに従いましょう。指定がない場合は、園の雰囲気で判断します。

手書きが無難なケース:

  • 伝統を重んじる認可保育園
  • 「温かみ」「手作り」を大切にする園
  • 年配の園長が経営する園

PC作成でもOKなケース:

  • 企業主導型保育園
  • IT化が進んでいる園
  • 複数の園に同時応募する場合

迷ったら: 履歴書は手書き、職務経歴書はPC作成が無難です。

Q2. 履歴書の写真はスナップ写真でもOKですか?

A. NGです。必ず証明写真を使用してください。

理由:

  • スナップ写真は非公式な印象を与える
  • 背景や服装が不適切な可能性がある
  • 「基本的なマナーを知らない人」と思われる

証明写真の撮り方:

  • 写真館またはスピード写真機で撮影
  • 3ヶ月以内に撮影したもの
  • 明るい表情で撮る
  • 清潔感のある服装(スーツまたはジャケット)

Q3. 職務経歴書は必須ですか?

A. 求人票に「不要」と書いていない限り、提出することを強くおすすめします。

理由:

  • 経験者の場合、スキルや実績を詳しく伝えられる
  • 履歴書だけでは差別化できない
  • 「意欲が高い人」という印象を与えられる
  • 面接での話題作りになる

職務経歴書不要のケース:

  • 求人票に明記されている
  • 新卒採用
  • パート・アルバイト採用(ただし、あると有利)

Q4. 前職の退職理由は正直に書くべきですか?

A. 履歴書には「一身上の都合により」でOKです。詳細は面接で聞かれた時に答えましょう。

注意点:

  • 嘘は書かない(後でバレます)
  • ネガティブな理由でも、前向きな表現に変換する

言い換えの例:

  • 「人間関係が悪かった」→「チームワークを大切にする環境で働きたいと考えた」
  • 「給料が低かった」→「スキルに見合った評価を受けたいと考えた」
  • 「残業が多かった」→「ワークライフバランスを大切にしながら、質の高い保育を提供したいと考えた」

Q5. 短期離職がありますが、どう書けばいいですか?

A. 隠さずに正直に記載し、前向きな理由を添えましょう。

書き方例:

令和○年4月 ○○保育園 入職
令和○年9月 ○○保育園 退職(保育観の違いにより)

面接で聞かれた時の答え方: 「入職前に聞いていた保育方針と、実際の保育内容に相違があり、自分が目指す子ども中心の保育を実践できないと感じました。短期間での退職となり反省しておりますが、この経験から、事前の園見学や質問の重要性を学びました。今回は貴園を十分に理解した上で応募しており、長く貢献したいと考えております。」

Q6. ブランクが3年以上ありますが、不利ですか?

A. 理由が明確で、復帰への準備ができていれば、大きく不利にはなりません。

アピールポイント:

  • ブランク理由を正直に説明
  • ブランク期間中の活動(育児、介護、スキル維持の努力)
  • 現在はフルタイム勤務可能なこと
  • 保育への熱意

職務経歴書に書く内容:

【ブランク期間中の活動】
令和○年4月〜令和○年3月(3年間)
・育児に専念
・地域の子育て支援ボランティアに参加(月2回)
・保育雑誌の定期購読で最新の保育動向を学習
・オンライン保育セミナーに参加

現在は子どもの保育園入園に伴い、フルタイム勤務が可能となっております。保育の現場に戻ることを心から楽しみにしており、一日も早く子どもたちと関わりたいと願っております。

Q7. 複数の園に同時応募する場合、志望動機はどうすればいいですか?

A. 必ず園ごとにカスタマイズしてください。使い回しは絶対にNGです。

方法:

  1. 各園のホームページをよく読む
  2. 可能であれば見学に行く
  3. 園の特徴や強みを把握する
  4. その園ならではの魅力を志望動機に盛り込む

悪い例(どの園にも使える内容): ❌ 「貴園の理念に共感しました。子どもたちの成長を支えたいです。」

良い例(その園特有の内容): ✅ 「貴園の『異年齢保育』という特徴に魅力を感じました。見学時に、年上の子が年下の子の面倒を見る姿を拝見し、これこそが社会性を育む保育だと感じました。私も前職で異年齢交流の時間を設けた経験があり、その経験を貴園で活かしたいと考えております。」

Q8. 保育士資格以外にアピールできる資格はありますか?

A. はい、以下の資格は保育士の仕事に関連するため、積極的にアピールしましょう。

保育関連資格:

  • 幼稚園教諭免許
  • リトミック指導者資格
  • チャイルドマインダー
  • ベビーシッター資格
  • 絵本専門士
  • 食育インストラクター
  • モンテッソーリ教師資格
  • 認定病児保育スペシャリスト

その他有利な資格:

  • 救命救急法(普通救命講習修了証)
  • 英語資格(TOEIC、英検など)※英語保育の園で有利
  • ピアノ関連資格
  • 運転免許(送迎業務がある園で必須)
  • Microsoft Office Specialist(事務作業で有利)

Q9. 給与や勤務時間の希望は書いた方がいいですか?

A. 基本的には「貴園の規定に従います」でOKです。譲れない条件がある場合のみ記載します。

書く場合の注意点:

  • 理由を簡潔に添える
  • 「希望」という柔軟な表現を使う
  • 譲歩できる部分も示す

例:

勤務時間:子どもの保育園送迎のため、8:30〜17:00の勤務を希望いたします。
ただし、行事や繁忙期は柔軟に対応いたします。

Q10. 職務経歴書の長さはどれくらいが適切ですか?

A. A4サイズ1〜2枚が基本です。

目安:

  • 経験3年未満:1枚
  • 経験3〜7年:1〜2枚
  • 経験7年以上:2枚

注意:

  • 3枚以上は長すぎて読まれない可能性がある
  • 逆に半ページ程度では情報不足
  • フォントサイズを小さくしすぎない(10.5pt以上)
  • 余白を詰めすぎない(読みにくくなる)

まとめ

保育士転職における履歴書・職務経歴書の書き方について、詳しく解説してきました。

この記事の重要ポイント:

  1. 履歴書は基本情報、職務経歴書は実績とスキルをアピールする場
  2. 具体的なエピソードと数字で実績を示す
  3. その園を選んだ理由を明確にする
  4. 前向きな姿勢で、ネガティブな内容は言い換える
  5. 提出前に必ず誤字脱字をチェックする

履歴書・職務経歴書は、あなたの「保育観」と「熱意」を伝えるツールです。採用担当者に「この人と一緒に働きたい」「この人なら子どもたちを任せられる」と思ってもらえるよう、丁寧に作成しましょう。

書類選考を通過したら、次は面接です。履歴書・職務経歴書に書いた内容は、面接でも質問されますので、コピーを取って内容を覚えておきましょう。

あなたの転職活動が成功し、理想の保育園で働けることを心から願っています。頑張ってください!


次のステップ: 書類が完成したら、転職エージェントに添削してもらうのもおすすめです。保育士専門の転職エージェントなら、園ごとの選考ポイントも教えてくれます。

また、書類選考通過後の面接対策も重要です。面接でよく聞かれる質問や回答例については、別の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

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